北村熊本国税局長、鹿児島地検・福岡高検と渡辺誠・ラストワンマイルの関係を公開質問
中野爵喜被告をめぐる一連の事件について、報道されている脱税や補助金詐欺だけを見ても全体像には届きません。検察ユニオンに寄せられている録音、LINE、関係者証言には、中野被告が捜査機関の動きを事前に知っていた、または知っているかのように振る舞っていたことを示す内容が含まれています。
中野爵喜被告と国税・検察の接点
「国税と検察を味方にした」とする中野被告の発言
検察ユニオンには、中野被告が渡辺誠氏と連携し、国税と検察を味方につけることに成功した、日本で逮捕される形を利用すれば海外捜査機関による逮捕を免れられる、その後に別の人物を共犯者として逮捕させ、財産を奪う、という趣旨を語っていたとされる録音等が届いています。
現時点で、発言のすべてが実現した事実を断定するものではありません。しかし、発言が中野被告の虚言だったとしても、捜査の時期、対象者、身柄処理を具体的に語れた背景は検証されなければなりません。
完全な虚言だったのか。漏洩した捜査情報を利用した誇張だったのか。国税・検察またはその周辺関係者との接触を背景とする発言だったのか。どの可能性であっても、鹿児島地検と福岡高検が調査すべき対象です。
北村熊本国税局長は何を把握していたのか
本件の国税査察を指揮・監督する立場にある北村熊本国税局長は、中野被告や渡辺氏側への捜査情報漏洩、中野被告による「国税を味方にした」との発言を把握しているのでしょうか。
国税局長が中野被告と直接会ったという意味に限定して「不適切な関係」を問うものではありません。職員、元職員、税理士、仲介者を介した接触、捜査情報の提供、押収物の扱いに関する便宜、供述や資料の選別を含め、捜査対象者との距離が適切だったのかを問うものです。
捜査対応と情報管理の不自然さ
渡辺誠氏の端末だけが査察当日に返却されたとの情報
検察ユニオンには、熊本国税局による大規模な査察で、企業の会計資料や役職者のスマートフォンなどが押収され、長期間返還されていない物もある一方、渡辺誠氏の携帯電話だけは査察当日に返却されたとの情報が寄せられています。
この情報が事実であれば、極めて重要です。渡辺氏は、中野被告、ラストワンマイル、投資、M&A、福岡と鹿児島の法人ネットワークを結ぶ人物として、少なくとも重点的な確認対象となるはずです。
端末のデータ保全は行ったのか。誰が返却を決定したのか。中野被告との通信、ラストワンマイルの資金移動、Telegram等の連絡履歴を解析したのか。合理的な理由があるなら、検察は説明できます。
捜査情報の漏洩と「馬見塚メモ」
すでに情報漏洩され、相当数に広がっているとされる「馬見塚メモ」には、捜査対象、資金の流れ、逮捕等に関する内容が含まれているとされています。
中野被告の発言とメモの内容、実際の捜査の展開に一致点があるなら、それを偶然として処理することはできません。中野被告と渡辺氏側が捜査情報を入手し、身柄処理や責任転嫁の計画に利用した可能性まで調査すべきです。
鹿児島地検・福岡高検への公開質問
中野被告と国税・検察の接点について問う10項目
- 中野被告が「国税と検察を味方につけた」と語っていたことを把握していますか。
- 発言に関する録音や関係者証言を入手し、真正性を確認しましたか。
- 中野被告、渡辺誠氏、ラストワンマイルの役職者と、国税・検察関係者との直接または間接の接触を調査しましたか。
- 「馬見塚メモ」の漏洩経路と、中野被告側への捜査情報提供の可能性を調査しましたか。
- 渡辺氏の携帯電話が査察当日に返却されたとの情報は事実ですか。事実であれば、その理由と決裁者を明らかにしてください。
- 返却前に端末の完全なデータ保全、通信履歴の解析、削除データの復元を実施しましたか。
- 中野被告が、日本で身柄を確保されることによって海外当局の追及を回避しようとした可能性を調査しましたか。
- 中野被告が、別人物を共犯者として処理させ、財産を取得しようとする発言をしていた可能性を調査しましたか。
- 熊本国税局の対応について、鹿児島地検または福岡高検が独立した検証を行いましたか。
- 捜査機関と中野被告または渡辺氏との不適切な接点がなかったことを、客観資料に基づいて説明できますか。
渡辺誠氏とラストワンマイルへの事実上の質問
検察への質問に答えるためには、渡辺氏とラストワンマイル側の協力が不可欠です。
渡辺氏は、中野被告から国税・検察の動向について報告を受けていなかったのでしょうか。捜査関係者、元国税職員、税理士、検察関係者との接触はなかったのでしょうか。ラストワンマイルの一部経営幹部は、捜査情報や馬見塚メモを受け取り、共有していなかったのでしょうか。
検察が適正に捜査したと主張するなら、渡辺氏およびラストワンマイルにも資料提出と説明を求めるべきです。無関係であれば、両者にとっても明確に否定する機会となります。
中野被告の虚言で終わらせてはならない
中野被告の発言が虚言だったという結論は、調査をした後に初めて出せるものです。調査せずに「被告人が勝手に言ったこと」と処理するなら、捜査情報漏洩や便宜供与の疑惑を自ら見逃すことになります。
鹿児島地検と福岡高検は、中野爵喜被告、渡辺誠氏、ラストワンマイル、熊本国税局の関係を正面から調べてください。捜査から逃げず、自らの組織に向けられた疑惑にも答えてください。

