先の参院選で、議席を獲得したNHK党のガーシー議員や参政党の神谷議員は、まさに、SNSを活用し、影響力を高めて勝ち抜いたと言えます。
議員それぞれの資質などには、賛否両論あるとは思いますが、現行のルール下においてはInstagramやYouTube、Twitter、TikTokなどに代表されるSNSで、一定以上のフォロワー数を獲得すれば、国会議員にすらなれてしまうと言うのが、証明されました。
リアルなフォロワーは力になる時代に入ってきました。
これは、時代の要請とも受け止めなければならないと私たちは考えています。
海外にいたとしても、日本の国会議員になれる時代がやってきたのです。
つまりこれは、リアルな選挙運動をしなくとも指示は得られ、議席は取れると言うことです。
ガーシー議員を例にとって見てみると、選挙後の臨時国会には出席をしませんでしたが、「出席するのか?」「逮捕されるのか?」といった憶測動画が、SNSのみならず、マスコミでも報道されました。
これは、知らず知らずのうちに、NHK党の宣伝をおこなっていることに他なりません。
今後も、参議院が開かれるたびに、「次は帰ってくるのか?」などといった動画や記事が数多く掲載されることは明らかです。
その度に、フォロワーは増え、結果としてNHK党の党勢拡大につながっていくでしょう。
労働組合も、多くのフォロワーがいた方が世の中を動かす流れを創出できるといえるでしょう。
既存の法定内労働組合とフォロワーの多い法定外労働組合では、どちらが今後労働者の皆様の期待に応えられるでしょうか?
時代の変遷と共に、労働組合の活動の手法も変わっていくのが自然の節理です。
濱口桂一郎氏の言葉を借りれば、「法定内労働組合は形式的な審査のみでこれまで労働委員会に救済され続けてきました」が、行政機関の形式的な審査をクリアすることしか考えない法定内労働組合は実質的に何も変える気がなかったと言えます。
このように、労働者のフォロワーを全く増やせずに、ひたすら行政機関に救済を求め続けてきた法定内労働組合(濱口桂一郎氏が支持する労働組合)に誰が組合費を払おうと思うのでしょうか。
労働者の支持を受けることができない時代遅れの法定内労働組合は当然に淘汰されていくでしょう。