千歳会労働組合(執行委員長:内山美和子氏)が、千葉県労働委員会からの決定に対して、不服であるとの申し立てを行いました。
もちろん、これは法律で認められた権利ですので、全く問題ないのですが、申し立ての内容は追って主張すると言うものでした。
先日の決定を振り返って、千歳会労働組合はいったいどこに不服があるのかを考察してみます。
前回の彼らの申し立てのうち、いわゆる否定をされた部分がそれにあたる可能性が高いと考えています。
そうすると、「千歳会と首都圏青年ユニオン連合会が結託している」と言う部分について、千葉県労働委員会は関与は認められないと言う決定を下しましたので、この点に尽きるのでしょう。
法人側と労組の関係性において、法定内労働組合を声高に叫ぶ千歳会労働組合が2年もの歳月をかけて、誰でも手に入れることのできる「不当動労行為」の決定はもらっているにも関わらず、この「結託」の事実認定に不満があるように思えます。
千葉県労働委員会の命令により、団体交渉はスタートします。
しかし、彼らの本当の思惑は団体交渉ではなく、首都圏青年ユニオン連合会の組織潰しと組合員への妨害のためだけに再審査を申し立てたようにしか見えません。
2年もの歳月をかけて、手に入れた不当労働行為も千歳会労働組合にとっては実は何の効果もなく単なる時間の浪費であったことを自ら証明してしまいました。
首都圏青年ユニオン連合会のような、真に組合員のために活動する法定超労働組合(真の労働組合)に対して、自分たちは法定内労働組合(救済を申し立てるしかできない労働組合)であることをいいことに、労働組合法を悪用するような手法で権利を濫用し、嫌がらせをしてくるのは本当にやめていただきたい限りです。
彼らの主張をこれからも注視して参ります。