宮城県労働委員会において端を発したUAゼンセン佐田労組による救済申立事件について、多数の有料労働組合から無料の労働組合潰しとも言える圧力があったところ、中央労働委員会(中労委)の決定によって、私たち無料の労働組合・首都圏青年ユニオン連合会の活動はすべて正当なものであったことが証明されました。
今回の中労委の決定によって、宮城県労働委員会の決定そのものがなくなった形になりました。
ことの顛末は、従前のブログ記事等を参照していただければ詳しく記載をしてありますが、UAゼンセン佐田労組の体たらくぶりに愛想を尽かした組合員らが、私たち首都圏青年ユニオン連合会に助けを求めてきたことに端を発します。
しかしながら宮城県労働委員会は、労働者にとって、「組合費が有料であるにも拘わらず何の成果も出なければ組合員らは有料の労働組合を辞めたいと思う」という労働者の皆さまにとって当然の気持ちを無視し、「従業員の自由意思に基づかない使用者企業による工作活動」と陰謀論のような妄想甚だしい判断を下してしまいました。
この誤った判断について、手をあげて喜んだのは、UAゼンセン佐田労組だけではなく、共産党を強く支持する首都圏青年ユニオン、医労連、それを取り巻く専従者らでした。彼らは、未だに組合費を上げ続け、組合員を減らし続けるほどの体たらくぶりですので、変化を恐れ、何年もかけて目の前の救済決定のみを追いかけています。
ですので、この宮城県労働委員会の決定について、さぞかし喜んだことでしょう。
(当時の永島Pの反応は以下の通りです)
既存の労働組合は、こういった短絡的な思考しか持ち合わせていません。
しかし、結局のところ、悪質なレッテル貼りをおこなったUAゼンセン佐田労組は、この決定の後に組合員らによって解散に追い込まれます。
具体的には、上部機関のUAゼンセン宮城県支部に対して、組合員たちが一丸となって、組合費の返還請求などを自発的に行いました。
そして、佐田労組の執行委員長は逃げるように退職しました。
宮城県労働委員会の救済申立手続は一体何だったのでしょうか?
そして、今回中央労働委員会の決定により、宮城県労働委員会の決定は無効であることが示されました。
私たち首都圏青年ユニオン連合会の行動が正当であったことの証左です。
本件における決定に関しては、佐田社宮城工場に対する部分に関しては、宮城県労働委員会の救済命令は残っていると考えていますが、そもそもの申立人自体がいなくなり、承継人がいない状態ですので、佐田社宮城工場においても本件義務は消滅することになると考えております。
兎にも角にも、今回の中労委の決定は、組合員の自主的な行動が、旧態依然とした労働組合の活動を変化させ、労働者の「労働組合を選ぶ権利」を認めさせるものとなりました。
首都圏青年ユニオン連合会は、今後も新たな時代の要請に基づいて、自分たちに何ができるかを真剣に考え模索し、行動をおこなってまいります。